牛タンとしみちゃんとカープと

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23回裏【読書4】『とんでもなく役に立つ数学』西成活裕著

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本屋でパラパラめくって気になった本。
数学の本だけど、よくありがちな難しい数式がたくさん載っているものではなく、数学とはなんぞやということが書いてある本。

 

数学ができるようになるには「論理」と「直観」が大事だと言っています。

 

「論理」については、階段で表現していました。論理の階段を一段ずつ上るという表現が自分にとってはとっても理解しやすかったです。
「AであればB、BであればC、CであればD」という感じで一段ずつ上る。
しかし、論理の階段を上るには約束があって、絶対に正しいこと、もしくは誰もが納得できることでひとつずつ階段を上る必要があるという。それもとっても納得。
この論理の階段を上ることは、将棋で先を読むということにもつながると言っていました。「自分がこれをすると相手はこうしてくるから、その次に・・・」という感じ。

 

個人的にはピタゴラスイッチもこの論理の階段を上ることと同じだと思った。
「まず、この装置がこう動く。すると次の装置がこう動く。その後に次の装置がこう動いて・・・」という感じ。ピタゴラスイッチも論理の階段を上るトレーニングにはいいと思うんだけどなぁ。
プログラミング思考にも繋がりそうだけど、それはまた別の機会に。


また、この本ではこんな論理の階段を上るトレーニングを紹介していました。なんのつながりもない2つの文章をつなげるというもの。例えば。『お腹が空いた』と、『かわいい犬を見た』という文章。これを正しく、みんなが納得できるように言葉をつなげていくというもの。単純だけど、論理の力はつきそう。

 

直観ついては、天才数学者ナッシュのことが例に挙げられていました。
直観には、真面目に考えるときと、ふざけて考えるときのどちらも必要ということ。