牛タンとしみちゃんとカープと

教えることや学ぶことについての自分の考えを言葉にします

31回表『伝説のファシリテーターと無条件の肯定』


3学期の初日はこんなアクティビティをした。『目合わせ』というアクティビティ。やり方は以下の通り。
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①立ち上がって歩き回る
②目があった人と笑顔で会釈
③全員と会釈したと思ったら座る
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ただそれだけ。それだけのアクティビティだけど、子どもたちはわざと目を大きく開いてみたり、照れたり、楽しそうにやってる。このアクティビティ。地味に楽しい。でもなんでこのアクティビティをやっているのか振り返って考えてみると、「あなたのことを受け入れてますよ」「あなたのことを認めていますよ」というメッセージを子どもたちに受け取って欲しいからだと気づく。つまり、無条件の肯定をされる経験をして欲しいということ。「あなたはここにいていいんだよ」というメッセージである。

 

自分はチャレンジする人を育てたいと思っているが、チャレンジするためには心の安全基地が必要だと思っている。心の安全基地とは、自分が安心できる場所があると、いろいろなチャレンジができるというもの。その心の安全基地を作るためにも無条件の肯定が必要だと思う。

 

その昔、自分がちょんせいこさんという伝説のファシリテーター(笑)に長時間に渡ってじっくり話を聞いてもらった時も、無条件の肯定があったからあんなに自己開示ができたんだと改めて気づいた。そしてあの時、無条件に肯定してもらったから、次のチャレンジができたんだと思う。無条件に肯定してもらう経験はちょっとで満足する人もいるかもしれないけど、何度も何度も肯定してもらいたい人もいるはず。そこを見極めながらまた進んでいこうと思う。