「この問題は、どこにつながっているのか?」
小学校3年生の算数の教科書に、三角形を敷き詰めようというページがある。
「うん。きれいだね。」「タイルみたい」で、今までの僕は終わっていただろう。
でも、今の僕は数学について探究する中で、エッシャーと出会ってしまった。エッシャーとは、だまし絵で有名な方。
ちなみに、いきなりエッシャーに出会ったわけではなく、日本テセレーション協会(敷き詰めに関する協会です)の荒木義明さんとの出会いがきっかけだった。上の写真は荒木さんに教えていただいたテセレーションパズル。『T3パズル』というもの。
僕は、荒木さんの敷き詰め(テセレーション)のワークショップを受けて、敷き詰めの奥深さに触れさせてもらった。敷き詰めることで見えてくる模様は、混乱もあるが、美しさもあった。
数学って問題を解くだけじゃなくて、アートの要素もあるのだということを実感した日だった。
そして荒木さんにエッシャーのことも教えてもらった。敷き詰めがどこにつながっていくか見えてくると、敷き詰めに俄然興味が湧いてくる。
大阪でエッシャー展があるということで、冬休みに見にいってきた。
エッシャーの敷き詰めは衝撃的だった。
「魚?鳥?天使?悪魔?トカゲ?」
三角形とか四角形じゃないのに敷き詰められている。
もう、わけがわからなかった。が、ワクワクした。みいってしまう。
面白いところばかりなのだが、エッシャーの作品は、エッシャーの感情が表現されていることも印象的だった。数学的思考は感情が強く影響すると思っているからだ。
色々と調べてみると、エッシャーの敷き詰めはすでに学校教育で実践している人がたくさんいる。そういった実践に敬意をはらい、教科書の三角形の敷き詰めを出発して、エッシャーの敷き詰めへ。エッシャーを通して数学的思考を高めていく